【 2005年12月 in berlin 】
麦酒物語〜すてきなビールの旅〜 
(上から読んでくだされ)

02日
(日本時間)

出発!! AM9:30成田発パリ行き。あいにくの曇り空。シャルル・ド・ゴール空港にて乗り換え。いざ、ベルリンへ。戻るので到着は02日の夜。14時間近くの空の旅から開放されて、取り合えず隣のお店に飲みに行く。ビールが美味い!!

02日
(ドイツ時間)
 

ホテルの朝食を食べてひとりでブラブラしようかと思っているところ、久保さん、笠木さんたちもちょうど行くというので三人で取り合えず電車にチャレンジしてみた。乗り方も分からないまま駅へ行くが、案の定分からず、英語を駆使してなんとか隣の駅へ。歩いた方が早いっちゅうの。戦勝記念塔に向かうはずが、ノミの市を発見しぶらつく。寒い寒い。
午後はみんな買い物といことだったけど、俺らはドイツっぽい店を探して、ビールを飲む。バイセンというビールがあるんだけど、うまいんだなこれが。至福のひと時。
夜はヨッシたちと自分たちの小屋でもあるBerliner Festspiele(ベルリン芸術際劇場かな?)へ視察をかねてダンスの公演を見に行く。すると開演を待っていると、バホッという音がして照明が暗くなる。おお、さすがドイツ、舞台上では飽き足らず、客席にまで演出か、やるなドイツ。俺らも腹くくっていかんといかんバイなどと思っていると、なんのこっちゃない、ただの停電だった。いつ復旧するかわからないまま22時前に明かりも戻り、再開された。まずありえない事らしく、なんか凄い出迎えだなあなどと思った。ダンスもヨーロッパで受けてるものらしく、言葉は分からんが、面白かった。

03日

稽古初日。朝から待ち合わせ、電車に乗って30分位の稽古場へ。やはり倉庫のような所なんだけど、そのまま小屋としても十分使える様ないい所だった。
取り合えず通して見ましょう。ということで通し。ヨッシは喜んで、「セットもないことなので明日の昼の稽古場稽古はなしにしましょう」 よしよし。
夜はヨッシの招待でデナーへ。小じゃれたレストランでご馳走になったんだけど、この量が半端なく多い。ヨッシはぺろりとたいらげてたけど、俺らはなんとか完食という感じだった。でけえよ胃袋が。

04日

昼の稽古がなくなり、夕方から劇場にて稽古。スタッフさんたちは昨日から仕込みに入り、現地の方たちとセットを準備してくれてた。まだ照明など出来上がってないけど通し。終わってから別室にてダメだし。少しずつ芝居を変えていく。自分なりに芝居を変えたいところも多々あり、どうなるかしら。22時過ぎ終了。

05日

午前中から通し稽古。ダメだし。一旦スタッフさんたちに舞台を空け、夜また通し。ダメだし。字幕との関わりもありながら、どんどん芝居が変っていった。面白くなってる気がする。終わったのは23時前。なかなか日本ではあり得ないハードな日々だわさ。麦酒で癒す。

06日

午前中フォトコール(マスコミ写真撮影)の抜き稽古。通し。ダメだし。夜ゲネプロ。お客さんは入らないけど、ほぼ本番の状態。終わってからカーテンコールの稽古。色んなパターンを作っていくけど、正直こんなにやるのかしらと思うくらい出る順番を作っていく。
ドイツのお客さんは厳しくて、つまらないと半分くらいの人たちが平気で席を立ったり、ブーイングが起こるそうで、逆に言えば良ければカーテンコールも続くそうな。
24時前終了。ホテルの部屋に戻って鏡を見ると凄いやつれ方。急いで酒を飲む。

07日

 いよいよ初日。この感覚は今までにない緊張。ヨッシは信用してるけど、果たして自分たちのやって来たことが演劇先進国と言われてるドイツで受け入れてもらえるのか。芝居は上手くいったと思うけど、拍手があるのかと思っていると、割れんばかりの拍手。さすがに嬉しかったねえ。カーテンコールも何度もやっちゃって。いやいや。ひと安心。
向こうでは劇場のバーでお祝いをお客さんたちとともにやるんだけど、3時くらいまで飲み続けた。その後もみんなで劇場前の店で飲み、帰ったのは5時。いやー、楽しかった。いい初日。

08日

二日目。ヨッシはまた別の稽古でハノーバーに行ってしまった。役者にとって怖いのは二日目なんだよね。二日落ちとか二落ちと言って初日で安心してしまったり、初日をなぞってしまって上手くいかないことがあるんだよね。楽屋にてみんなでそこを意識して、いざ本番。初日よりもカーテンコールが増えて終了。うーん、良かった良かった。

09日

三日目。買い物する時間もなかったので、隣のデパートでおみやげ探し。なかなか面白いものを発見。
さて芝居。これまたよくなってる感じ。お客さんも一杯だし。カーテンコールもいい感じ。おいしいビールを飲む。

10日

四日目。昼・夜公演。15時開演。ヨッシも途中から戻ってきた。自分的にはこの日の夜公演が一番いいできだったように思えた。カーテンコールも一番長かった。これまた、おいしいビールを頂きました。

11日

いよいよ千秋楽。昼公演。いい終わり方ができました。取り合えず廊下でシャンパンで乾杯。来年に向けていいスタートが切れましたと主催者の挨拶にほっとした。そのあとバラして、中華屋さんで打ち上げ。これまたおいすぃー。みんなで頼んで回し食い。久保さんが来年は出演できないのでお別れ会、谷川清美さんの誕生日会なども含まれ大宴会へ。ヨッシはまた次の日朝ハノーバーの稽古に飛んでしまうと言うことでお別れの挨拶をして帰っていった。俺らはそのまま飛行機に乗らなくてはいけないので、飲むひと、荷物まとめに帰る人で三々五々。役者も半分くらいはドイツに残ったり、フランス行ったりでお別れ。いやー、きっとおれの人生の中でも大変貴重な出会いと出来事でした。
写真に関しては他の役者さんも写っているものは、一応はずしました。文句言う人もいないけど、一応。